建設業許可の料金

サービス 弊所報酬(税込) 法定費用(別途)
新規申請(知事・一般) 110,000円〜 申請手数料 90,000円
新規申請(知事・特定) 165,000円〜 申請手数料 90,000円
新規申請(大臣・一般) 165,000円〜 申請手数料 150,000円
更新申請 55,000円〜 申請手数料 50,000円(知事)
業種追加 55,000円〜 申請手数料 50,000円(知事)
決算変更届 44,000円〜 実費のみ
各種変更届 33,000円〜 実費のみ
経審申請 別途お見積もり 審査手数料(規模により変動)

最終更新日:2026年4月20日|令和6年改正建設業法(2024年12月施行)対応済み

建設業許可は取りたいが、行政書士費用をできるだけ節約したい」——当事務所に寄せられる相談のなかでも、この声は年々増えています。建設資材・外注費の高騰が続くなか、許可取得にかかる初期費用を一円でも抑えたいと考えるのは、経営判断として自然なことです。

結論から申し上げると、建設業許可の行政書士費用は、正しい順序で動けば数万円単位で節約できます。一方で、むやみに「安さ」だけを追うと、不受理・やり直し・罰則リスクという形で、結果的に高くつくケースも少なくありません。

この記事では、建設業許可に詳しい現役行政書士の視点から、行政書士報酬の相場・内訳・節約できる部分と節約してはいけない部分を整理し、節約しながら確実に許可を取る7つの方法を解説します。相見積もりを取る前に、ぜひ一度お読みください。

この記事でわかること:

  • 建設業許可にかかる費用全体(法定手数料+行政書士報酬)の内訳
  • 行政書士報酬10万〜20万円の中身と、節約できるポイント
  • 費用を賢く抑える具体的な7つの方法
  • 自分で申請する場合の実質コストとリスク
  • 「削ってはいけない」節約ポイントの見極め方

建設業許可の行政書士費用の全体像

建設業許可にかかる費用は、大きく「行政庁に支払う法定手数料」「行政書士に支払う報酬」の2つに分かれます。節約を考えるとき、まずこの2種類を混同しないことが出発点です。

費用の種類 内容 金額の目安 節約余地
法定手数料(申請手数料) 許可行政庁(都道府県または国)に支払う手数料。全国一律・法令で固定 新規9万円/更新5万円など なし(法律で定められているため)
行政書士報酬 書類作成・申請代行の対価。事務所ごとに自由設定 新規10万〜20万円前後 大きい(工夫次第で数万円節約可能)
実費(証明書類取得費) 登記事項証明書・納税証明書・住民票など 合計3,000〜5,000円程度 小さい

つまり、節約できるのは主に「行政書士報酬」と「実費部分」です。法定手数料9万円は減らせませんので、これを「節約の対象」と勘違いしないよう注意しましょう。

※法定手数料の詳細は、当サイトの記事「建設業許可の費用はいくら?申請手数料・行政書士報酬の相場と節約方法を解説」(/2024/○○/kensetsugyokyoka-hiyou/)もあわせてご覧ください。

行政書士報酬の相場と内訳

節約術を理解するには、まず行政書士が何に対して報酬を請求しているのかを知っておく必要があります。以下は、当事務所の観測範囲に基づく標準的な報酬構成です。

申請区分 行政書士報酬の相場 主な作業内容
新規申請(知事許可) 10万〜20万円 要件確認・書類作成・証憑収集・申請代行
新規申請(大臣許可) 15万〜30万円 上記+大臣許可特有の書類対応
業種追加 7万〜12万円 既存情報の活用+追加業種の要件確認
更新申請 5万〜10万円 変更有無確認・更新書類作成
決算変更届(年1回) 3万〜6万円 財務諸表の様式転記・提出

新規申請10万〜20万円の内訳イメージ

10万〜20万円という幅の理由は、報酬内訳の「どこまで代行するか」で決まります。代表的な内訳は以下のとおりです。

  • 要件確認・ヒアリング(約2万円相当):経営業務管理責任者・営業所技術者等の要件を資料ベースで判定
  • 書類作成(約5万〜8万円相当):申請書・別紙一式・誓約書・財務諸表等の作成
  • 証明書類の収集(約1万〜3万円相当):登記事項証明書・納税証明書・住民票・身分証明書・登記されていないことの証明書など
  • 申請代行・補正対応(約2万〜4万円相当):窓口提出・審査担当者とのやり取り
  • 相談料・保証(約1万円〜):取得保証・無料相談・追加質問対応

この内訳を踏まえると、「自分でできる作業を切り出せば、その部分の報酬は下げられる」という節約の糸口が見えてきます。

建設業許可の行政書士費用を節約する7つの方法

ここからが本題です。実務で効果の大きい節約方法を、効果の大きい順に7つ紹介します。

方法1:複数の行政書士から相見積もりを取る

もっとも効果が大きく、かつ誰でも実行できるのが相見積もりです。建設業許可の報酬は事務所ごとに自由設定のため、同じ新規申請でも10万円と20万円で倍近い差が出ることは珍しくありません。

相見積もりの取り方のコツは次のとおりです。

  • 2〜3事務所に依頼する(多すぎると比較疲れする)
  • 同じ前提条件で見積もりを依頼する(業種・知事/大臣・申請区分を揃える)
  • 「報酬に含まれる作業範囲」を必ず確認する(証明書取得・郵送費・補正対応が含まれるか)
  • 最安値ではなく「総額と対応範囲のバランス」で選ぶ

見積もり段階で親身にヒアリングしてくれる事務所は、その後の対応も丁寧な傾向があります。金額だけでなく、レスポンスの速さ・説明の分かりやすさも比較材料にしましょう。

方法2:パッケージ料金・定額プランを活用する

近年は「新規申請一式○○万円(税込)」というパッケージ料金を提示する事務所が増えています。時間単価で積み上げる従量制に比べ、追加請求が発生しにくいのが大きなメリットです。

パッケージを選ぶ際のチェックポイントは以下のとおりです。

確認項目 見るべきポイント
法定手数料の扱い 9万円(新規知事)が含まれるか別途か
証明書取得費用 実費立替の有無・請求方法
補正対応 行政庁から補正依頼が来た場合の追加料金有無
取得できなかった場合 「取得保証」「返金規定」の有無

方法3:自分で集められる書類は自分で集める

行政書士報酬のうち、証明書類の収集は1万〜3万円の比重を占めます。以下の書類は役所の窓口やコンビニ交付で誰でも取得でき、自己収集することで数万円の節約になります。

書類名 取得先 手数料 自己取得の難易度
登記事項証明書 法務局(オンライン可) 480〜600円 ★☆☆(容易)
納税証明書(法人税・事業税) 税務署・都道府県税事務所 400円程度 ★☆☆(容易)
住民票 市区町村・コンビニ 200〜300円 ★☆☆(容易)
身分証明書(本籍地) 本籍地の市区町村 300〜400円 ★★☆(郵送の手間)
登記されていないことの証明書 法務局(全国受付) 300円 ★★☆(窓口限定)

依頼時に「証明書類は自分で集めるので、その分だけ値引きできますか?」と率直に伝えれば、対応してくれる事務所がほとんどです。ただし、本籍地の身分証明書のように取り寄せに時間がかかる書類は、全体スケジュールに影響するため注意しましょう。

方法4:業種は「最初に必要な分」だけに絞る

29業種ある建設業許可を「念のため複数業種でまとめて取りたい」と希望される方が多いのですが、これは節約の観点では逆効果になりがちです。業種が増えるほど、営業所技術者等の証明資料・実務経験証明が必要となり、行政書士の作業量と報酬が膨らみます。

まずは現在の売上構成で500万円以上の工事を請け負う可能性が高い業種に絞って新規申請し、事業拡大のタイミングで業種追加(手数料5万円・報酬7万〜12万円)を行うほうが、トータルコストを抑えやすい場合があります。

業種追加の詳細については、当サイト「建設業許可の業種追加とは?手続きの流れと必要な要件を解説」もあわせてご確認ください。

方法5:知事許可で十分なら大臣許可にしない

営業所が1つの都道府県内に収まるなら知事許可で足り、法定手数料は9万円です。複数都道府県にまたがる営業所を設ける大臣許可を取る場合、法定手数料だけで15万円(+6万円)となり、行政書士報酬も5万〜10万円上乗せされるのが通例です。

「将来拠点を増やすかもしれないから」と最初から大臣許可を取得するケースを見受けますが、拠点を増やすタイミングで「般・特新規」や「知事許可から大臣許可への変更」手続きをすれば十分です。現在の事業実態に合わせて選びましょう。

方法6:更新・決算変更届を忘れない(再取得コストを回避する)

節約で見落とされがちなのが、許可を失効させてしまった場合の再取得コストです。建設業許可は5年ごとの更新が必要で、更新を1日でも過ぎると許可は失効し、再取得のためには新規申請と同じ9万円+行政書士報酬10万〜20万円が必要になります。

また、毎年の決算変更届(事業年度終了届)を提出していないと、更新時に受理されません。これらを怠ることは、事実上「数十万円の節約効果をすべて吹き飛ばす」リスクです。

  • 更新期限:許可有効期間満了日の30日前までに申請
  • 決算変更届:決算後4か月以内に毎年提出

更新忘れの怖さについては「建設業許可の更新を忘れたらどうなる?失効時の対応と再取得の流れ」も参考にしてください。

方法7:信頼できる行政書士を選び「やり直し」を防ぐ

もっとも逆説的な節約術は、安さだけで選ばないことです。建設業許可の申請は書類点数が30〜50点におよび、要件判定も複雑です。経験の浅い事務所に依頼すると、以下のようなトラブルが発生します。

  • 経営業務管理責任者の要件判定ミス→受理後に取り下げ→法定手数料9万円が戻らない
  • 営業所技術者等の実務経験証明の不備→補正で数週間ロス
  • 補正対応ごとに追加料金を請求される

建設業許可の実績が年間10件以上」「成功報酬型または取得保証あり」といった条件で事務所を選ぶと、結果的に再申請コストを避けられます。安さと経験値のバランスを見極めましょう。

自分で申請する場合の実質コストと注意点

「行政書士に頼まず自分で申請すれば、報酬10万〜20万円がまるごと浮くのでは?」という発想は当然あります。理論上はそのとおりですが、実務上は以下のコストを差し引いて判断すべきです。

コスト項目 内容 目安
準備工数 要件調査・書類収集・申請書作成・窓口対応 40〜80時間
機会損失 上記工数を本業に使えない逸失利益 時給換算で数万〜十数万円
補正・やり直しリスク 不備による審査延長・再申請 1〜3か月の遅延
要件判定ミスリスク 不受理・許可取り下げ 手数料9万円が戻らない

自分で申請するのに向いているのは、経営事項審査・更新などで既に建設業許可手続きの経験がある事業者です。初めて新規申請に臨む場合は、トータルで見ると行政書士に依頼したほうが安くなるケースが多いのが実情です。

節約してはいけない「削るべきでない」ポイント

節約のつもりが高くつく典型パターンも知っておきましょう。以下は削らない方がよい出費です。

  • 要件確認ヒアリング:経営業務管理責任者と営業所技術者等(旧:専任技術者)の要件判定は、報酬の「頭脳部分」。省略はNG。
  • 実務経験証明の裏付け収集:10年分の工事実績を証明するには契約書・請求書の精査が必要。自前では難しい場合が多い。
  • 申請後の補正対応:追加料金を嫌ってフリー対応付きプランを外すと、補正依頼が来たときに実費・時間ともに負担増。
  • 取得後のフォロー(決算変更届の備え):申請後に失効すれば、節約効果は一瞬で消える。

費用節約のために事前に準備すべき書類リスト

依頼前に以下が揃っていると、行政書士の作業量が減り、値引き交渉の材料にもなります。

  • 登記事項証明書(3か月以内のもの)
  • 直近の確定申告書(法人3期分/個人3年分)
  • 経営業務管理責任者候補者の職歴が分かる資料(登記簿・健康保険被保険者証など)
  • 営業所技術者等候補者の資格証・実務経験が分かる資料(工事契約書・請求書等)
  • 自己資本500万円以上が分かる資料(残高証明書・貸借対照表)
  • 営業所の賃貸借契約書または所有権を証明する書類

よくある質問(FAQ)

Q1. 建設業許可の行政書士費用の最安値はいくら?

A. 新規申請の場合、総額15万〜18万円(法定手数料9万円+報酬6万〜9万円)を提示する事務所もあります。ただし、相場より大幅に安い場合は、補正対応や証明書取得が別料金の可能性が高いため、見積書の内訳を必ず確認してください。

Q2. 行政書士費用は経費(損金)にできますか?

A. はい。建設業許可の行政書士報酬・法定手数料はいずれも「租税公課」または「支払手数料」として全額損金算入が可能です(個人事業主の場合は必要経費)。税理士に確認のうえ計上しましょう。

Q3. 更新を忘れて失効した場合、再取得の費用はいくらですか?

A. 新規申請と同額(法定手数料9万円+行政書士報酬10万〜20万円)がかかります。さらに、許可がない空白期間には500万円以上の工事を請け負えないため、事業機会の損失も発生します。

Q4. 行政書士に依頼する場合、支払いのタイミングは?

A. 事務所によりますが、着手金50%+取得後50%の2回払いが一般的です。取得保証のある事務所では、不許可時に着手金が返金される仕組みもあります。

Q5. 報酬が安い行政書士に頼んで失敗したら?

A. 法定手数料9万円は返還されません。再申請のためには再度9万円+報酬が必要です。複数事務所の実績・口コミ・対応範囲を比較し、安さだけで決めないことが結果的に最大の節約になります。

まとめ:節約のポイントは「順番」と「切り分け」

建設業許可の行政書士費用を節約するうえで大切なのは、次の2点です。

  1. 法定手数料と行政書士報酬を切り分ける——節約できるのは報酬部分であって、9万円の手数料は動かせない。
  2. 「自分でできる作業」と「行政書士に任せる作業」を切り分ける——証明書収集・書類準備を自分で行うだけで数万円の節約になる。

そのうえで、相見積もり・パッケージ料金の活用・業種の絞り込み・知事許可の選択・更新管理・信頼できる事務所選びという7つの方法を組み合わせれば、総額で数万円〜十数万円の節約が現実的に可能です。

一方で、要件判定や補正対応のような「専門性が価値を生む部分」を削ると、結局やり直しのコストが発生し、節約効果を打ち消してしまいます。「削れる部分は削り、削ってはいけない部分は守る」——この切り分けこそが、建設業許可における最大の節約術です。

当事務所でも、取得保証付きのパッケージ料金でご依頼をお受けしています。相見積もりの1件としてお気軽にご相談ください。

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