建設業許可の料金

サービス 弊所報酬(税込) 法定費用(別途)
新規申請(知事・一般) 110,000円〜 申請手数料 90,000円
新規申請(知事・特定) 165,000円〜 申請手数料 90,000円
新規申請(大臣・一般) 165,000円〜 申請手数料 150,000円
更新申請 55,000円〜 申請手数料 50,000円(知事)
業種追加 55,000円〜 申請手数料 50,000円(知事)
決算変更届 44,000円〜 実費のみ
各種変更届 33,000円〜 実費のみ
経審申請 別途お見積もり 審査手数料(規模により変動)

戸田市で建設業許可を取るとき、申請先は戸田市役所ではありません。営業所が戸田市内だけなら埼玉県知事許可で、窓口は埼玉県庁の建設管理課です。持参のみ、標準処理期間は18日。

市役所が関わるのは入札参加資格のほうです。戸田市の等級はA〜Eの5段階、さらに市内・準市内・県内・準県内・県外の5つの地域区分で分けられます。

そして2027・2028年度の受付は、新規が2026年8月17日から。ここを逃すと次は2年後です。

「建設業許可の書類は、戸田市役所に出せばいい」——そう思われがちですが、実際は違います。市役所の窓口では受け付けていません。

逆に、公共工事に入りたいときに県庁だけを見ていても足りません。入札の名簿は市が持っているからです。

県と市で担当が分かれているのに、どちらも「建設業の手続き」の顔をしている。ここが最初に混乱するポイントです。

この記事では、埼玉県の手引き(令和8年4月施行版)と戸田市の公表資料をもとに、県に出すもの・市に出すもの・それぞれの期限を分けて整理します。

この記事でわかること:

  • 戸田市の会社が建設業許可を申請する先と、持参・受付時間・18日という実務条件
  • 手数料9万円/5万円の内訳と、キャッシュレス決済への切り替え
  • 戸田市の入札参加資格の等級(A〜E)と発注標準額、5つの地域区分
  • 2027・2028年度の受付日程(新規は8月17日から、更新は9月7日から)
  • 登録事項の変更届と、合併・営業譲渡のときの再審査
  • 学校の建替えという、戸田市で読める工事需要

戸田市で建設業許可を取るなら、窓口は市役所ではない

近代的な県庁舎の外観。戸田市の建設業許可の申請先は市役所ではなく埼玉県庁の建設管理課

まず前提の確認です。建設業許可は、営業所の所在地によって申請先が決まります。

戸田市内にだけ営業所がある会社は埼玉県知事許可です。2つ以上の都道府県に営業所を置く場合は国土交通大臣許可になり、窓口は関東地方整備局に移ります。

そして埼玉県知事許可の提出先は、埼玉県県土整備部 建設管理課 建設業担当(電話048-830-5176/5177)です。戸田市役所でも、県土整備事務所でもありません。

項目 内容
提出先 埼玉県県土整備部 建設管理課 建設業担当(048-830-5176/5177)
提出部数 正本1通・副本1通(副本は正本の複写でも可)
提出方法 電子申請を除き、すべて持参による受付。郵送による受付は行っていない
受付時間 月〜金(祝日・12月29日〜1月3日を除く)午前9時〜11時/午後1時〜4時15分
標準処理期間 建設業許可(新規)18日/建設業許可(更新)18日

手引きには、複数の申請書類を出す場合や新規申請・業種追加申請の場合は審査に時間がかかるため、午前9時または午後1時の提出に協力してほしいとも書かれています。

戸田市から県庁(さいたま市浦和区)までは、電車でも車でも移動が必要です。書類の不足で出直しになると、その日の半分が消えます。持参前提の手続きだからこそ、事前のチェックが効きます。

審査では営業所の実態を見られることがある

手引きは、必要な場合には申請書類以外の資料の提出や提示を求めるほか、営業所の実態について調査を行うことがあると明記しています。

許可通知書は、営業所の存在を確認するため主たる営業所の所在地に郵送されます。窓口交付はありません。

しかも転送不要扱いです。返戻された場合は営業所調査等が行われ、実態がなければ許可を拒否されることがあります。登記だけの住所や、実際には使っていない事務所では通りません。

費用は新規9万円・更新5万円、支払いはキャッシュレス

カウンターに置かれた決済端末と無地のカード。許可申請の手数料は原則キャッシュレス決済

手数料は申請区分ごとに決まっています。

申請区分 手数料
新規/許可換え新規/般・特新規 9万円
業種追加 5万円
更新 5万円

組み合わせると加算されます。手引きの例では、一般の新規+特定の新規で9万円+9万円=18万円、一般の更新+一般の業種追加で5万円+5万円=10万円です。

そして注意点がひとつ。手数料は審査に対するものなので、欠格要件に該当するなどで不許可になっても還付されません

証紙はもう使えない

支払方法も変わっています。証紙による手数料の支払は令和6年3月末で終了し、令和6年4月からは原則キャッシュレス決済(クレジットカード・電子マネー・コード決済)です。

古い記事や書籍には「収入証紙を貼って提出」と書かれているものがまだ残っています。これは現在の運用ではありません。

もうひとつ、許可通知書は再交付できません。紛失した場合や、移転・代表取締役の交代で必要になった場合は、窓口で「建設業許可証明書」(手数料400円/枚)を発行してもらう扱いになります。

戸田市の工事を受注するには、許可の先にもう2段ある

同じ扉が3つ並ぶ明るい廊下。建設業許可・経営事項審査・入札参加資格という3段の手続き

ここから市役所の話です。建設業許可は「工事を請け負ってよい」という資格にすぎません。戸田市が発注する工事の入札に参加するには、別の登録が要ります

順番はこうです。

  1. 建設業許可を受ける(県庁)
  2. 経営事項審査を受ける(県庁)
  3. 戸田市の競争入札参加資格審査を申請し、名簿に載る(市)

申請方法は、競争入札参加資格申請受付システムで電子申請し、申請書類をファイル添付システムにアップロードする形です。郵送する書類がある場合は、受付最終日までの消印有効とされています。

戸田市側の担当は管財入札課(電話048-291-8246)です。市役所に行く用があるとすれば、建設業許可ではなくこちらの手続きになります。

戸田市の等級はA〜Eの5段階|格付と発注標準額

入れ子になった5重の正方形タイル。市内・準市内・県内・準県内・県外という5つの地域区分

戸田市の建設工事の入札参加資格者は、A〜Eの5等級に格付けされます。基準は経営事項審査の点数です。

等級 土木工事業・建築工事業 その他の業種
A 950点以上 800点以上
B 750点以上950点未満 700点以上800点未満
C 650点以上750点未満 600点以上700点未満
D 550点以上650点未満 550点以上600点未満
E 550点未満 550点未満

等級ごとに、受注できる工事の規模の目安(発注標準額)も定められています。

等級 土木一式工事 建築一式工事 舗装工事 電気工事・管工事
A 2億5千万円以上 3億円以上 1億5千万円以上 1億5千万円以上
B 1億5千万円以上2億5千万円未満 1億5千万円以上3億円未満 8千万円以上1億5千万円未満 8千万円以上1億5千万円未満
C 9千万円以上1億5千万円未満 9千万円以上1億5千万円未満 5千万円以上8千万円未満 5千万円以上8千万円未満
D 3千万円以上9千万円未満 3千万円以上9千万円未満 2千万円以上5千万円未満 2千万円以上5千万円未満
E 3千万円未満 3千万円未満 2千万円未満 2千万円未満

その他の業種の発注標準は「市長が定める」とされています。

ここで読み取れるのは、E等級(土木・建築なら3千万円未満)から始まる階段があるということです。小規模な会社にも入口が用意されている設計です。

もうひとつの軸「5つの地域区分」

戸田市はさらに、本店や営業所の場所で5つに区分しています。定義は次のとおりです。

区分 定義
市内業者 戸田市内に本店を有し、かつ戸田市内に有する本店又は支店・営業所で業者登録をする者
準市内業者 戸田市外に本店を有し、戸田市内に有する支店・営業所で業者登録をする者
県内業者 埼玉県内に本店を有し、かつ埼玉県内(戸田市内を除く)に有する本店又は支店・営業所で業者登録をする者
準県内業者 埼玉県外に本店を有し、埼玉県内(戸田市内を除く)に有する支店・営業所で業者登録をする者
県外業者 上記以外(埼玉県外の本店又は支店・営業所で業者登録をする者)

等級と地域区分は別の軸です。同じB等級でも、市内業者か県外業者かで立ち位置が変わります。

戸田市に本店を置いている会社は、この区分では最も内側にいます。地元にあること自体が、そのまま資産になっている構造です。

2027・2028年度の受付は2026年8月17日から

白紙を挟んで打合せする建設会社の2人。受付開始日から逆算してスケジュールを組む

ここが今いちばん急ぐ話です。戸田市の入札参加資格審査は2年ごとで、次の資格の有効期間は2027年4月1日から2029年3月31日まで。その申請受付が、もう目の前に来ています。

区分 受付期間
新規申請 2026年8月17日(月)〜2026年9月4日(金)午後11時
更新申請 2026年9月7日(月)〜2026年11月6日(金)午後11時
※建設工事のみの場合は11月13日(金)午後11時

注目してほしいのは、新規のほうが期間が短いことです。約3週間しかありません。

初めて戸田市の名簿に載ろうとする会社ほど、準備に時間がかかります。それなのに枠は狭い。この非対称は、毎回どこかで詰まります。

そして2年に一度の周期です。ここを逃すと、次のチャンスは基本的に2年後になります。

逆算すると、動くのは今ではなく「もっと前」

入札参加資格の申請には、その前提として建設業許可と経営事項審査が必要になるのが通例です。経審は決算を締めてから結果が出るまでに相応の時間がかかります。

つまり「8月17日から申請だ」と思って8月に動き出すと、そもそも土台が間に合わないことがあります。

やる気で押し切れる部分ではありません。決算 → 経審 → 資格審査という順番が固定されている以上、逆算のスケジュールを一度紙に書くのが最短ルートです。戸田市の要件の詳細は管財入札課が案内していますので、初めての場合は事前に確認しておくと確実です。

登録事項が変わったら「速やかに」|合併・営業譲渡は再審査

掲示板に留められた日焼けした紙と1枚だけ新しい紙。登録事項の変更は速やかに届け出る

名簿に載ったあとの話もしておきます。登録した内容に変更があったときは、戸田市は「速やかに変更申請を行ってください」としています。

ここは自治体ごとに書きぶりが大きく違うところです。「30日以内」と日数で切る市もあれば、戸田市のように日数を示さず「速やかに」とする市もあります。

日数がないぶん、後回しにしても叱られない——とは考えないほうが安全です。名簿の情報が古いままだと、指名や通知が届かない実害が出ます。

手続きの種類 主な対象
システムから変更 商号又は名称/本店の所在地・電話番号・ファクス番号・電子メールアドレス/法人の代表者の役職名又は氏名/個人事業主の氏名/代理人の氏名/建設業許可番号/監理技術者数 など
様式による変更 業種・業務の抹消、資格名簿の抹消/事業所間の契約権限の変更/建設業許可の許可区分(一般・特定の別)/中小企業等協同組合等の組合員/入札参加資格の再審査(合併、分割、営業譲渡等)

提出は事業者申請ポータルから埼玉県に対して行い、戸田市の個別書類が必要な場合も同じポータルを使います。

合併・営業譲渡は、県の承継認可とは別の手続き

ここは特に誤解が多い部分です。合併・分割・営業譲渡等があった場合、戸田市では入札参加資格の「再審査」という扱いになり、管財入札課に直接問い合わせるよう案内されています。

建設業法上の承継の認可を県から受けたとしても、市の入札参加資格が自動的に引き継がれるわけではありません

許可は繋がったのに名簿から消えていた、という事故はこの隙間で起きます。承継の日程を決める段階で、市側の手当てもセットで組んでおくべきです。

戸田市は、工事の需要が読みやすい街

フェンス越しに見る老朽化した鉄筋コンクリート造の校舎。学校の建替えという工事需要

最後に、戸田市という土地の性格を数字で押さえておきます。

人口は143,091人・71,941世帯(2026年8月1日現在)。前月比でも人口・世帯とも増えており、県南で人が減っていない自治体です。

さらに戸田市は29年連続で県内1位の若さを保っており、平均年齢は42.3歳。荒川を境に東京都に隣接し、坂道がなく平坦な地形で、JR埼京線で池袋・新宿・渋谷まで乗り換えなしの30分以内です。

人が増え、世帯が増える街では、住宅・店舗・インフラの工事が途切れません。加えて戸田市には、時期がはっきりしている公共工事があります。

学校の建替えという、日付の見える需要

戸田市は学校施設の建替えを計画的に進めています。令和8年度の予算では、戸田南小学校および喜沢中学校の校舎関係工事が投資的経費の増額の主な要因とされています。

そして美笹中学校です。最も古い校舎棟が昭和38年度に建てられ、構造躯体であるコンクリートが経年劣化していることから、建替えが位置づけられました。

スケジュールは、令和7年3月に基本計画を策定、令和7年度に基本設計、令和8年度に実施設計、そして令和9年度(2027年度)以降に校舎の建替工事に着手予定とされています。

ここで、さきほどの入札の話と線が繋がります。今回の資格審査で登録される名簿の有効期間は、2027年4月1日から2029年3月31日まで。美笹中の建替工事が動き出す時期と、そのまま重なります。

建設業界はITも人手も足りていない、とよく言われます。ただ、こうして数年先の工事の時期が公表されているのに、そこに合わせて名簿の準備をしている会社は多くありません。情報は公開されていて、動くかどうかだけが分かれ目です。

戸田市の建設業許可に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 戸田市の会社が建設業許可を取るとき、申請先はどこですか?

営業所が戸田市内だけなら埼玉県知事許可で、提出先は埼玉県県土整備部 建設管理課 建設業担当(048-830-5176/5177)です。戸田市役所では受け付けていません。2つ以上の都道府県に営業所を置く場合は大臣許可になります。

Q2. 郵送で申請できますか?

できません。埼玉県は電子申請を除きすべて持参による受付としており、郵送による受付は行っていません。正本1通・副本1通を用意します(副本は正本の複写でも可)。

Q3. 費用と期間はどのくらいですか?

手数料は新規9万円・業種追加各5万円・更新5万円で、不許可になっても還付されません。支払は令和6年4月から原則キャッシュレス決済です。標準処理期間は新規・更新とも18日とされています。

Q4. 戸田市の入札に参加するには何等級を目指せばよいですか?

まずは登録されることが先です。土木一式・建築一式ならE等級で3千万円未満、D等級で3千万円以上9千万円未満が発注標準の目安です。経審の点数を上げれば等級が上がる設計なので、目標は取りたい工事規模から逆算します。

Q5. 2027・2028年度の受付はいつまでですか?

新規申請は2026年8月17日から9月4日午後11時まで、更新申請は2026年9月7日から11月6日午後11時まで(建設工事のみは11月13日午後11時まで)です。資格の有効期間は2027年4月1日から2029年3月31日までです。

Q6. 会社を合併しました。戸田市の入札参加資格はそのまま引き継げますか?

自動では引き継がれません。合併・分割・営業譲渡等は入札参加資格の「再審査」として扱われ、戸田市管財入札課に直接問い合わせる案内になっています。県の承継認可とは別の手続きです。

Q7. 戸田市の建設業者ですが、CCUSの書類も変わったと聞きました。

はい。建設キャリアアップシステムは2026年8月1日をもって健康保険証の証明書類としての取り扱いを終了しました。詳しくはCCUSで健康保険証が使えなくなった件で整理しています。

まとめ:県に出すもの、市に出すもの

戸田市の建設業者が押さえるべき点を整理します。

  • 建設業許可は県庁(建設管理課)。持参のみ・正副各1通・標準処理期間18日
  • 手数料は新規9万円/更新5万円。証紙は終了し、原則キャッシュレス決済
  • 入札参加資格は市(管財入札課)。等級はA〜Eの5段階、地域区分は5つ
  • 2027・2028年度の受付は新規が8月17日〜9月4日、更新が9月7日から
  • 変更届は「速やかに」。合併・営業譲渡は再審査で、県の承継認可とは別
  • 美笹中学校の建替工事は令和9年度以降に着手予定=次の名簿の有効期間と重なる

県と市、どちらの窓口も相手を代行してはくれません。分かれているものを分かれたまま管理する、という地味な作業が必要になります。

当事務所は朝霞市・志木市・新座市・和光市を拠点に、埼玉県南部の建設業者を支援しています。荒川沿いの戸田市は、そのまま隣の商圏です。

許可を取るところから、経審、そして名簿の登録まで——日程を1本の線に並べる作業は、外に出してしまったほうが早い場面が多いはずです。受付開始まで日がありません。まずは今の状況を聞かせてください。

関連記事

参考にした一次情報

  • 埼玉県「建設業許可申請・届出の手引き(令和8年4月施行版)」提出先・受付時間・手数料・許可の通知(埼玉県公式サイト
  • 埼玉県「許認可等の標準処理期間一覧(令和7年7月1日現在)」建設管理課の欄(PDF
  • 埼玉県「建設業許可申請手数料のキャッシュレス決済」(埼玉県公式サイト
  • 戸田市「2027・2028年度建設工事請負等競争入札参加資格審査に係る申請」(戸田市公式サイト
  • 戸田市「2025・2026年度入札参加資格者(建設工事)」格付基準・発注標準・地域区分(戸田市公式サイト
  • 戸田市「登録事項の変更届(建設工事等)」(戸田市公式サイト
  • 戸田市「最新の人口と世帯数」(戸田市公式サイト
  • 戸田市「戸田市ってどんな街??」平均年齢・地形・交通(戸田市公式サイト
  • 戸田市「美笹中学校の建替えについて」(戸田市公式サイト

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