建設業許可の料金

サービス 弊所報酬(税込) 法定費用(別途)
新規申請(知事・一般) 110,000円〜 申請手数料 90,000円
新規申請(知事・特定) 165,000円〜 申請手数料 90,000円
新規申請(大臣・一般) 165,000円〜 申請手数料 150,000円
更新申請 55,000円〜 申請手数料 50,000円(知事)
業種追加 55,000円〜 申請手数料 50,000円(知事)
決算変更届 44,000円〜 実費のみ
各種変更届 33,000円〜 実費のみ
経審申請 別途お見積もり 審査手数料(規模により変動)

最終更新日: 2026年8月14日

結論から。川越市内には川越県土整備事務所がありますが、そこで建設業許可の申請は受け付けていません。申請先は埼玉県庁です。

川越市の建設業者が押さえる要点は次のとおりです。

  • 許可の申請先=埼玉県庁 県土整備部 建設管理課(県土整備事務所・市役所は窓口ではない)
  • 入札の等級=規程でA級・B級・C級に区分。業種ごとに発注標準額が条文に明記
  • 登録できる業種=建設工事は5業種まで。資格の有効期間は2年
  • 変更は埼玉県、承継は川越市契約課へ。提出先が分かれる
  • 令和9・10年度の新規受付=2026年8月17日〜9月4日23時。市指定様式が別に要る
  • 200万円以下の軽易な工事は、小規模修理・修繕等契約希望者登録という別ルート

「市内に県の建設の事務所があるのだから、そこで許可も取れるだろう」——そう思われがちですが、実際は違います。

県土整備事務所は工事の発注や道路・河川の管理を担う出先機関で、建設業許可の申請窓口ではありません。川越市役所でも受け付けていません。

川越市は埼玉県の西部地域、都心から30キロメートル圏に位置する県内初の中核市です。市域は109.13平方キロメートル、人口は35万人。県西部の中心都市として、公共工事の量も相応にあります。

だからこそ、手続きの入口を取り違えると時間を失います。この記事では、許可から入札までの入口を1つずつ確認します。

この記事でわかること:

  • 川越市の建設業者が知事許可を取るときの正しい申請先
  • 川越市の入札等級(A・B・C)と、業種ごとの発注標準額
  • 登録できる業種数・有効期間・変更届の期限という市独自のルール
  • 令和9・10年度の受付日程と、川越市だけ必要になる書類
  • 200万円以下の工事に用意された、許可がなくても入れるルート

川越市の建設業許可|県土整備事務所は窓口ではない

早朝の光を受ける黒漆喰の蔵造り建築が並ぶ無人の通り。埼玉県内で初めて中核市となった川越市の街並みのイメージ

まず、いちばん誤解の多いところを正します。

営業所が埼玉県内にのみある場合、建設業許可は埼玉県知事許可です。申請先は埼玉県庁 県土整備部 建設管理課 建設業担当で、電子申請システム(JCIP)を使えば来庁せずに提出することもできます。

川越県土整備事務所は、県の土木事業を担当する出先機関です。工事の発注者として関わることはあっても、許可の審査はしていません。

手続き 提出先
建設業許可(新規・更新・業種追加など) 埼玉県庁 県土整備部 建設管理課/JCIP
経営事項審査 埼玉県庁 県土整備部 建設管理課/JCIP
入札参加資格の新規・更新 埼玉県電子入札共同システム(事業者申請ポータル)
入札参加資格の変更 埼玉県入札審査課の案内による
入札参加資格の承継 川越市 総務部 契約課 管理担当
小規模修理・修繕等契約希望者登録 川越市 契約課(本庁3階)

市役所に出すのは下2つだけです。この整理を最初にしておくと、往復が減ります。

手数料と日数

埼玉県知事許可の法定手数料は、新規が9万円、更新が5万円です。埼玉県収入証紙は令和6年3月末日で終了し、現在は原則キャッシュレス決済です。

標準処理期間は、申請書を受理してから許可までおおむね18日(土日祝日を除く)。書類を集める期間と補正のやり取りは、この外側に見込んでください。

電子申請を検討している場合は、JCIPで詰まる6つの場所を先に確認しておくと安全です。手数料の納付方法に制限があります。

川越市の入札はA〜Cの3等級|発注標準額が条文にある

高さの違う3段のコンクリート堰を流れ落ちる水。川越市の入札等級がA・B・Cの3段階に分かれ業種ごとに発注標準額が違うことのイメージ

ここが川越市の特徴です。等級と金額が、規程の条文にそのまま書かれています。

川越市競争入札参加者の資格等に関する規程は、格付についてA級、B級又はC級に区分して格付を行うものと定めています(第7条)。

格付の材料は、建設業法第27条の23第3項の規定により国土交通大臣が定めた経営事項審査の項目と、市長が別に定める項目です。経審の点数が、そのまま入札の土俵の高さになります。

等級別の発注標準額(規程第14条第1項)

工事の種類 A級 B級 C級
土木一式工事 3,500万円以上 1,000万円以上3,500万円未満 1,000万円未満
舗装工事 2,500万円以上 1,000万円以上2,500万円未満 1,000万円未満
建築一式工事 8,000万円以上 2,500万円以上8,000万円未満 2,500万円未満
電気工事 3,000万円以上 500万円以上3,000万円未満 500万円未満
管工事(水道施設を除く) 3,000万円以上 500万円以上3,000万円未満 500万円未満
水道施設管工事 6,000万円以上 1,000万円以上6,000万円未満 1,000万円未満
その他の工事 市長が定める額

注目したいのは業種で線の引き方が違う点です。建築一式のB級とC級の境は2,500万円、電気工事は500万円。同じB級でも中身がまったく違います。

C級で受けられる工事の上限が、建築一式なら2,500万円未満、電気なら500万円未満。ここを知らずに「まずC級で」と考えると、事業計画がずれます。

等級は経営事項審査の結果で動きます。1つ上の級を狙うなら、経審の点数を上げる作業が先にあります。

登録は5業種まで・有効期間は2年|市独自のルール

事務所の机に5枚の白紙のカードを並べて選ぶ作業着姿の男性。登録できるのは建設工事5業種までという制限のイメージ

規程には、実務に直結する制限がいくつも書かれています。順に確認します。

項目 内容 根拠
登録できる業種数 建設工事は5業種まで(設計・調査・測量は6業務まで、土木施設維持管理は4業務まで) 第5条第2項
資格の有効期間 資格審査を行った年度の翌年度の4月1日から2年間 第10条第1項
変更の届出 商号・所在地・代表者・許可業種などに変更があったとき直ちに 第11条
承継の申請 事業の一切を承継した者が資格を承継しようとするときは速やかに書面で市長へ 第12条第1項

5業種の選び方が、そのまま営業戦略になる

許可を7業種持っていても、川越市に登録できるのは5業種です。全部は載せられません。

選ぶ基準は、許可の有無ではなく市の発注実績と自社の等級です。C級で戦うなら、C級の金額帯で発注量の多い業種を選ぶほうが合理的です。

「持っている業種を全部書く」という発想でいくと、名簿には載っても声はかかりません。

「直ちに」は日数指定より厳しい

変更届の期限は「直ちに」です。30日以内といった具体的な日数ではありません。

日数が書かれていないほうが緩いと考えると、逆になります。変更が起きたその時点で出すことが求められている、と読むのが正しい理解です。

代表者交代や本店移転は、登記が終わってから動き出す会社が多い。届出の起点は登記完了ではなく変更の事実です。

名簿から消える条件も決まっている

規程第13条は、名簿から抹消される事由を定めています。必ず抹消されるのは次のような場合です。

  • 建設業許可を失ってから90日を経過したとき
  • 死亡または解散してから90日を経過したとき
  • 金融機関の取引停止処分を受けたとき
  • 独占禁止法違反があったとき

許可の失効から90日という猶予は、承継や再取得の手続きを考えると短い。更新忘れが入札資格まで巻き込む構造になっています。

【令和9・10年度】受付は2026年8月17日から

夜明け前、地平線がわずかに明るみ始めた一直線の無人道路。令和9・10年度の入札参加資格の受付開始が目前に迫っていることのイメージ

いま動いている話がこれです。

令和9・10年度の建設工事請負等競争入札参加資格審査の定期受付が始まります。埼玉県電子入札共同システムに参加している69自治体(埼玉県、63市町村、5一部事務組合)が対象で、川越市もその一員です。

区分 受付期間
新規申請 令和8年8月17日(月)〜9月4日(金)23時00分
更新申請(複数業務) 令和8年9月7日(月)〜11月6日(金)23時00分
更新申請(建設工事のみ) 令和8年9月7日(月)〜11月13日(金)23時00分
資格の有効期間 令和9年4月1日〜令和11年3月31日

川越市だけ、追加で要る書類がある

共通様式・独自様式は埼玉県入札審査課のホームページから入手します。ここまでは県内共通です。

そのうえで川越市は、市指定様式の「納税証明等申請書兼証明書」を用意しています。県のシステムに載せる書類を揃えただけでは足りません。

前回(令和7・8年度)の受付では、建設工事の新規が令和6年8月26日〜9月13日、更新が令和6年9月17日〜11月22日でした。資格の有効期間は令和7年4月1日から令和9年3月31日までです。

今回の日程は前回より少し早い設定です。「去年と同じ時期だろう」で構えていると、新規は9月4日で締まります。

変更は県、承継は市|川越市で提出先が分かれる場面

机に離して置かれた2通の白い封筒を2人の男性がそれぞれ別々に指さす。変更届は埼玉県、承継申請は川越市と提出先が分かれることのイメージ

ここは、他市の記事をそのまま当てはめると事故になる部分です。

川越市は、入札参加資格の変更申請については埼玉県入札審査課のページに従うよう案内しています。

一方で承継申請は、埼玉県電子入札共同システムを利用しません。対象は次の場合です。

  • 法人の合併、分割、事業譲渡等
  • 個人事業者の事業承継、法人成り等

提出先は川越市 総務部 契約課 管理担当(川越市元町1丁目3番地1/電話049-224-5632)です。

規程第12条第1項も、事業の一切を承継した者が参加資格を承継しようとするときは、速やかに関係書類を添えて書面により市長に申請すると定めています。

建設業許可の承継認可とは、別の手続き

順番を間違えないでください。建設業法上の承継の認可は埼玉県への事前認可で、事実の発生後に遡ることができません。

入札参加資格の承継は、それとは別に川越市へ出します。どちらか一方だけでは、営業が続かないか、公共工事の入口が閉じるかのどちらかになります。

なお承継認可はJCIPの対象外で、紙での申請になります。日程はいちばん硬いところから決めてください。

200万円以下なら別ルート|小規模修理・修繕等契約希望者登録

閉じた大きな門扉の脇に小さなくぐり戸が1つだけ開いている。200万円以下の工事に用意された小規模修理・修繕等契約希望者登録という別ルートのイメージ

入札参加資格まで手が届かない規模の会社にも、川越市には入口があります。

川越市小規模修理・修繕等契約希望者登録制度です。対象は次の2つです。

  • 100万円以下で内容が軽易な修理・修繕
  • 200万円以下で内容が軽易な工事

登録すると名簿に載り、該当する修理・修繕や工事の発注の際に業者選定の対象になります。

入札参加資格者名簿との併用はできない

制限があります。川越市競争入札参加資格者名簿に登載されている方は、この登録ができません。登録後に競争入札資格者名簿に登録された場合は、届出の提出が必要です。

つまり2つは並列の選択肢です。経審まで積んで入札に出るのか、少額の修繕を安定して拾うのか。会社の規模で決めることになります。

なお、希望する業種に必要な資格・許可等がある場合は、その取得が条件です。給水装置工事なら指定業者の指定が要ります。「何でも許可不要」ではありません。

項目 小規模修理・修繕等契約希望者登録 競争入札参加資格
対象金額 修理・修繕は100万円以下/工事は200万円以下 等級ごとの発注標準額による
経営事項審査 不要 必要
受付 毎月20日が申請締切(随時) 2年に一度の定期受付
有効期間 申請月の翌月から令和9年9月30日まで 令和9年4月1日〜令和11年3月31日
申請方法 窓口(本庁3階契約課)または電子申請フォーム 埼玉県電子入札共同システム

小規模登録は毎月20日締切の随時受付です。2年に一度しか門が開かない入札参加資格と違い、思い立った月から動けます。

建設業は、こうした制度の存在自体が現場に伝わっていない産業です。知っているかどうかだけで、受注機会に差がつく。情報を取りにいく仕組みを持つ会社が、静かに強くなります。

川越市の建設業許可に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 川越県土整備事務所で建設業許可は取れますか?

取れません。埼玉県知事許可の窓口は埼玉県庁 県土整備部 建設管理課 建設業担当です。県土整備事務所も川越市役所も、許可申請の窓口ではありません。

Q2. 川越市の入札等級はどうなっていますか?

規程第7条によりA級・B級・C級に区分されます。格付は、国土交通大臣が定めた経営事項審査の項目と市長が別に定める項目を審査して決まります。

Q3. C級だとどのくらいの工事まで受けられますか?

業種で異なります。規程第14条第1項の表では、土木一式工事が1,000万円未満、建築一式工事が2,500万円未満、電気工事と管工事(水道施設を除く)が500万円未満です。

Q4. 登録できる業種数に上限はありますか?

あります。建設工事は5業種までです(第5条第2項)。許可業種をすべて登録できるわけではないため、選択が必要です。

Q5. 変更届はいつまでに出しますか?

第11条は「直ちに」としています。日数指定ではないため、変更の事実が生じた時点で動くのが正解です。手続きは埼玉県入札審査課の案内に従います。

Q6. 承継したときの提出先はどこですか?

川越市 総務部 契約課 管理担当です。法人の合併・分割・事業譲渡等、個人事業者の事業承継・法人成り等の承継申請は、埼玉県電子入札共同システムを利用しません。

Q7. 令和9・10年度の受付はいつですか?

新規が令和8年8月17日〜9月4日23時、更新が令和8年9月7日〜11月6日23時(建設工事のみ11月13日まで)です。有効期間は令和9年4月1日から令和11年3月31日までです。

Q8. 許可がなくても川越市の仕事は受けられますか?

小規模修理・修繕等契約希望者登録制度があります。修理・修繕は100万円以下、工事は200万円以下が対象です。ただし競争入札参加資格者名簿に登載されている方は登録できません。

まとめ:川越市は「どこへ出すか」が手続きごとに違う

要点を整理します。

  • 建設業許可の申請先は埼玉県庁 建設管理課。川越県土整備事務所も市役所も窓口ではない
  • 手数料は新規9万円・更新5万円、標準処理期間は受理からおおむね18日
  • 入札の格付はA・B・Cの3級。規程第14条に業種ごとの発注標準額がある
  • 登録は建設工事5業種まで、有効期間は2年
  • 変更届は「直ちに」。許可喪失・死亡解散から90日で名簿から抹消
  • 変更は埼玉県、承継は川越市契約課。提出先が分かれる
  • 令和9・10年度の新規受付は2026年8月17日〜9月4日23時市指定様式が別に必要
  • 修理・修繕100万円以下/工事200万円以下は小規模登録という別ルート(入札資格との併用不可)

川越は、蔵造りの町並みが残る一方で、県西部の中心都市として住宅も商業施設も更新が続く街です。仕事の総量は当面減りません。

減るとすれば、手続きの側です。5業種の選び方を間違える、変更届を出し忘れる、8月17日を逃す。どれも実力とは無関係のところで機会を失います。

当事務所は朝霞市・志木市・新座市を拠点に、埼玉県内の建設業者の許可・経審・入札を支援しています。川越市の会社からのご依頼も承っています。

受付開始まであと数日です。まず経審の総合評定値通知書が手元にあるか、そして登録する5業種が決まっているか。この2つを今週中に確認してください。

関連記事

参考にした一次情報

  • 川越市「川越市競争入札参加者の資格等に関する規程」第5条第2項(業種数)/第7条(格付)/第10条第1項(有効期間)/第11条(変更)/第12条第1項(承継)/第13条(抹消)/第14条第1項(発注標準額)(川越市例規集
  • 川越市「入札参加資格の変更(建設工事、設計・調査・測量、土木施設維持管理)」変更は埼玉県入札審査課/承継申請は共同システムを利用せず契約課管理担当へ(川越市公式サイト
  • 川越市「競争入札参加資格審査申請(概要)」申請方法・市指定様式・前回の受付期間・有効期間・契約課の連絡先(川越市公式サイト
  • 川越市「川越市小規模修理・修繕等契約希望者登録制度」100万円以下の修理・修繕/200万円以下の工事・名簿登載者は登録不可・毎月20日締切・有効期間(川越市公式サイト
  • 川越市「川越市のプロフィール」面積109.13平方キロメートル・都心から30キロメートル圏・県内初の中核市(川越市公式サイト
  • 埼玉県「令和9・10年度建設工事請負等競争入札参加資格審査に係る申請の受付」受付期間・有効期間・69自治体(埼玉県公式サイト

この記事をシェアする